2015年02月19日




高脂肪食の摂り過ぎが2型糖尿病発症に大きく関与している事が判明

糖尿病発症のプロセスについては様々な原因が判明していますが、ほんと、この病気は奥が深いというか、また新しい原因が判明したようです。

昨年の10月に東京大学大学院医学系研究科の実験で脂質の過剰摂取が2型糖尿病の発症に大きく関与している事が判明しました。

細胞の中の微少管の上で物質を運ぶ45種類の『モータータンパク質』という物質があるのですが、この中でその働きが解明されていなかった『KIF12』が2型糖尿病の発症機構に重要な役割を果たしている事が判明したそうです。

KIF12遺伝子を欠損させたマウスを作製したところ、膵臓のベータ細胞から十分なインスリンが分泌されず2型糖尿病を発症したとの事。

また、脂肪を摂り過ぎるとKIF12の量が減少しベータ細胞の機能が低下するメカニズムも判明しています。

ざっくり書くとこうなります。

KIF12の量が減少 ⇒ ベータ細胞の抗酸化機能が低下 ⇒ インスリン分泌量が減少

マウスに高脂肪食を与えたところ、ベータ細胞においてKIF12の発現量が急激に低下し酸化ストレスが上昇。そしてベータ細胞の機能が低下する事が確認されました。

この研究結果はかなりスゴイと思います。

たぶん、モータータンパク質の研究をしていたらたまたま糖尿病と結びついたという事なのではないかと思います。憶測ではありますが。

さて、最近は糖尿病予防やダイエットの為に糖質を大幅に減らす代わりに肉類は食べ放題でOKだと言う方々も増えているようですが、非常に危険な考え方である事が証明されたという事になるのではないでしょうかね。

目先の血糖値ばかりにとらわれて、ベータ細胞の機能を低下させ、インスリン分泌量の減少を目指しているかの如き食生活はまさに本末転倒という事になりはしないだろうか?


因みに、今回の研究結果の中でセルベックス(エーザイで市販薬もある。)などの抗潰瘍薬の成分が糖尿病の新薬開発の可能性大としてクローズアップされています。この件はこの件で実に興味深い。今後が楽しみですね。





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2015年02月05日




座っている時間が長いと2型糖尿病を発症しやすい?

1日のうち座っている時間が長いと、心血管系の疾患や糖尿病などを発症するリスクが高まり、寿命が縮まる可能性があるという調査結果が米内科学会誌に発表されました。

特に1日当たり8〜12時間以上座っていると、2型糖尿病を発症するリスクは90%高くなるとの事です。

座っている時間が長かったりシフト制の仕事で夜間勤務の人は糖尿病を発症しやすいという調査結果は過去に幾つか発表されていますが、この手の調査結果は鵜呑みには出来ないと私は考えています。

だって、座っている時間が長いとか深夜勤務をしているという条件以外の要素を全て排除して実験を行っているわけではないからです。例えば、座っている時間が長い人と短い人の食生活を全く同じ条件に設定して単に時間の長短の違いだけで比較しているなら分かりますが、同量の運動をしている人達という条件設定さえない中での比較に意味があるとは思えないからです。

ただ、健康全般という事を考慮すると、別にわざわざこういう実験をしなくても感覚的に長時間座りっぱなしだったり深夜に働いて昼に眠る生活は健康に悪いだろうなぁという事は誰でも分かる事です。

そういう生活スタイルが2型糖尿病リスクを90%も高めるのだとしたら、タクシーの運転手さんやオペレーター関係の仕事をしている人は異なる仕事をしている人よりも2倍近く糖尿病になっている筈ですが、そういう報告は聞いた事がありません。

糖尿病に関する調査結果の発表では、この類のものが少なくありません。いつも、首を捻りながらこの手を記事を読んでいるというのが実情です。

説得力がない研究結果だと思わずにはいられない話が実に多いという印象が拭えないですねぇ。






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2013年03月05日




糖尿病対策の「引き算」と「足し算」 (後編)

糖尿病の原因は、沢山の因子が絡み合う複合的な要因に起因する事は間違いないと思われ、これらの数限りない要因を全て排除するという事、すなわち引き算をしてゼロにする事は相当な意思の強さが求められますしストレスなくして達成できるような代物でもないようにも感じます。

そして、そのストレス自体が糖尿病のみならず他の病気の因子と成り得るなんて言われたら、もうどうしようもないわけです。

もちろん、全て排除した上に強いストレスも感じないというのがベストである事は言うまでもありません。

一番まずいパターンはオール or ナッシング。
すなわち、完璧にやるか、それとも全くやらないかというゼロサムの世界。

筋力トレーニングやウォーキングなどの運動療法が良い例ですね。運動療法は続かない人が実に多いのですが、その原因は頑張り過ぎるから。完璧にやろうとするから、途中で耐え切れなくなってモチベーションが一気に低下し運動療法を減らすのではなくやめてしまう。まさにオール or ナッシングのツボにはまってしまう。

糖尿病の因子全てを完璧に除外してゼロにするという引き算ではなくて6〜7割程度を目安に除外するというレベルからスタートするのもアリではないかと思うのです。同時に引き算だけではなくて足し算も入れていく。

足し算というのは「こういう事をしたら糖尿病に効果的だ。」「こういう物を摂取したら糖尿病改善に一役買う。」など、「〜を、やめる。」という引き算とは逆に、糖尿病改善に繋がる事を新たに取り入れるという事です。

そして、引き算も足し算も「少し努力するレベル」からスタートし、両方を並行してやっていく。余力が出来れば更にグレードアップを目指すというパターンなら長期的戦略として適っていると思うのですけどね。もちろん、糖尿病の状態がかなり良くない人は厳密な取り組みが必要ではありますけどね。

引き算だけでなく足し算も取り入れる事の効果は決して低くないと思うのですけどね。




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2013年03月04日




糖尿病対策の「引き算」と「足し算」 (前編)

糖尿病の原因については様々な要因が語られています。

・カロリーの摂り過ぎ
・糖質の摂り過ぎ
・脂肪の摂り過ぎ
・糖分の多いペットボトルの飲み過ぎ
・菓子類の摂取
・運動不足
・肥満
・喫煙
・遺伝的な要素
・睡眠不足
・生活の乱れ
・ミネラル不足
・ビタミン不足
・ストレス
・加齢

他にも沢山の要因が挙げられていて数え上げればキリがないというのが実情です。しかも、それぞれの要因にはもっともらしい理由付けが行われていてエビデンスも存在します。

でも、「これが原因だ!」と断ずる状況にはない事も事実で、要は様々な要因が重なって糖尿病を発症する事になるというのが最も正しい結論ではないかと思います。これについて異論を挟む人はまず居ないと思われます。

遺伝的要因や加齢を除けば自力で解消が可能な要因ばかりですが、それらの要因全てを取り除くという事になると困難を極めます。やろうと思えば出来るとは言っても引き算的発想でこれらの要因を遠ざけると間違いなくストレスが溜まります。

永遠に続けなければならないのですから。
数年間だけやれば良いという事なら楽ですけどね。

そして、そのストレスそのものが糖尿病発症の因子としては大きな位置付けの1つなのですから実に悩ましい。完璧を目指せば目指すほどストレスの値は大きくなるのは言うまでもありません。

特に既に糖尿病を発症している人の場合は血糖値のコントロールという至上命題があって、かなり厳密なコントロールを行わなければ合併症になるという恐怖心が伴いますから精神的なストレスは半端ではありません。

また、シックデイの問題もありますから他の病気にも罹らないように心掛けなければなりませんしね。

もうね、仏様のような生き方をしなきゃならない。

それで良いのか?
果たしてそれが良き人生なのか?
そういう疑問さえ湧いてくるのですよね。

「糖尿病なんだから仕方ないじゃないか!」
そういう風に割り切れる人はある意味で素晴らしい事ですけどね。

(後編に続く)






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2012年12月04日




肥満は糖尿病の大きな原因の1つ!外見がスリムでも実は肥満!?

金沢大学が肥満がインスリンの働きを妨げる(インスリン抵抗性)仕組みを解明したとの事。かなり専門的な話なので記事を読んでも分かりにくいのですが、要するに、肥満が糖尿病の原因である事がまた1つ証明されたという事になります。

肥満と糖尿病の因果関係は既に世界的に認知されている事で、ニューヨークでは大型のペットボトルの販売を規制するという驚くような施策を執らざるを得ないほど、肥満に対する警戒心を高めています。

中国も遂に糖尿病罹患者の数が世界一になりましたが、近年は若年層に至るまで肥満者が急増し、同時に糖尿病患者も急増しており、肥満と糖尿病の因果関係は疑う余地がない状況です。

肥満といっても単に見た目が太っているという事だけではなく、脂肪肝など内臓に脂肪が蓄積するタイプも肥満と同様にインスリン抵抗性を高めてしまいます。

私の糖尿病人生も「脂肪肝」がスタート。
見た目はスリム。
でも、内臓脂肪が溜まっていたのです。

外見的に太っていないからといって安心は出来ないのです。

極度な糖質制限食を除いた食事療法と運動療法でメタボリック症候群を解消したり防いだりする事で糖尿病のコントロールは可能です。糖尿病にとっては肥満は最大の敵だという事を再認識すべきだと思います。






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