2012年02月15日

中国の食の変化が物語る糖尿病の原因 (後編)

● 中国の食に関するデータ推移

@ 1人1日当りのカロリー摂取量

1961年 1622 kcal
1977年 2078 kcal
2000年 2969 kcal

A 1人1日当りのタンパク質摂取量

1961年 42.7 g
1977年 48.7 g
2002年 81.5 g

B 総タンパク質中の動物性の比率

1977年  6.2 %
2002年 31.6 %

C 1人1日当り脂肪摂取量

1961年 15.1 g
1977年 25.2 g
2002年 90.3 g

● PFCカロリー比率
 
タンパク質、脂肪、炭水化物の摂取比率の推移(3カ年平均)

23年間の推移で見ると

タンパク質  1.7 % 増
脂肪    13.8 % 増
炭水化物  15.7 % 減

● 近年(99年〜02年の平均)の食の構成比率

タンパク質 11.1 %
脂肪    26.4 %
炭水化物  62.4 %

炭水化物の摂取量が15.7%も減少しているのに、それでも構成比の62.4%も占めるとは。。。

中国で急激に増加した糖尿病患者発症の原因は、「総摂取カロリー」「脂肪」「動物性タンパク質」の急増と因果関係があるのではないかと思わざるを得ないと考えるのは私だけでしょうか?




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中国の食の変化が物語る糖尿病の原因 (前編)

以前は世界一の糖尿病大国はインドでしたが2009年に遂に中国が世界一になりました。20歳以上の成人のうち、糖尿病患者は9.7%、糖尿病予備軍は15.5%に達し、成人の9240万人が糖尿病、1億4820万人が糖尿病予備軍という事になります。

しかも、やっかいな事に糖尿病患者10人のうち1人が青少年であり、1000万人の児童・青少年が糖尿病に罹患していると言われています。児童の発症率は10年ごとに2倍も増えているというから驚きです。

日本では糖尿病予備軍を含めて2200万人と言われていますが、中国においては2億4千万人ぐらいというケタ違いの数です。

中国の食事情を見てみると、80年代後半から21世紀初頭にかけて急増したのが、肉類、野菜、水産物、果実といった品目。

さらに、92−05年の間、中国において都市部1人当たり年間食料消費の支出構成比をみると、05年における食費の中で、外食消費(21.9%)が肉類消費(20.4%)に替わってシェアトップとなった。外食消費は92年に比べ13.4ポイントも増加したことなる。言い換えれば、食費の5分の1ほどを家庭外に依存する状況となっている。

  長い間第1位に占めた肉類の消費シェアは05年になって第2位に転落した。90年代を通して、肉類の消費増は一つの特徴となっていたが、21世紀に入ってから、このトレンドに変化が見られ、特に近年、シェアは20%前後に落ち着いていた。肉類消費がある程度飽和状態になっていることが推測される。

  シェア第3位である野菜類(11.3%)は、92年と比べてそのシェアは2.6ポイント減少している。また、90年代を通して一貫して第2位であった穀類のシェアは、05年には第4位に転落した。

【一部をサーチナから引用】

この流れは戦後の日本とよく似ている。結局、日本と中国における糖尿病の原因は、急激な肉食化と外食比率の急増に伴う高カロリー食品の摂取によるものである事は疑いようがない。

しかも、日本と中国に共通しているのは、両国共に穀類の消費が落ち込み続けているという事。

米などの穀物の食べ過ぎが糖尿病の原因であり、米などの炭水化物を食べずに肉は食い放題で良いとする糖質制限派の考え方はどこかおかしいと思うのだが。。。

喫緊に血糖値を下げる必要がある患者には緊急避難的に有効な治療の1つだとは思うが、両国の食事情の変化と糖尿病の因果関係が歴然としているのですから、糖質制限食のベースになる論拠に無理があると思うのですけどね。

(次回に続く)


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