2009年04月04日

糖尿病入院日記 第8話

眠りから覚めると誰かが私の腕を揺すっていた。ぼんやりした状態で揺する主を見ると、私の向かい側の患者だった。

「朝ごはんがきてますよ 早く食べないとおばちゃんに下げられますよ」
「・・・・・・・」
ベッドの横に、いつの間にか朝食が置かれていた。
「あっ ありがとうございます」

私は食い意地が張っているので、どんなに体調が悪くても精神的に辛い事があっても食欲だけは落ちた事がありません。強烈な胃の痛みがある時でも、痛い 痛いと言いながら完食するくらいですから、血糖が高くても完食です。

それにしても、この点滴、どうにかならないものか。昨夜からずっと続けているので腕がひんやりしているし、ズーンとした重さを感じる。注射は全く気にならないけど点滴はどうも苦手だ。

点滴の量が少なくなってナースコールを押すタイミングを計っていたら看護婦さんがやって来た。夕べの看護婦さんとは違うので夜勤と交替したと思われるが、随分、笑顔がきれいで優しそうな人だ。

「おはようございます。少しは気分はよくなりましたか?夕べは随分血糖値が高かったみたいですね。食事は食べれましたか?」
「はい」
「それは良かったですね。じゃあ血圧測りますね。」
「あのー 看護婦さん 点滴はこれで終わりでしょうか?」
「今日は3本することになりますね。ちょっと辛いでしょうが頑張ってくださいね。」
「そうですか。3本ですね。」まあ仕方ないや。。。

やがて回診が始まった。なんか偉そうな先生と若手の医師が数人付いて来て私を取り囲むようにして皆が私に視線を投げ掛ける。

回診が終わってしばらくすると1人のお医者さんと看護婦さんがやって来た。主治医という事らしいが、無機質な表情と無機質なしゃべり方で、まるでロボットと会話している様だった。

まあ、賢そうな顔をしているけど、どこかエリート意識が高そうで苦手なタイプだなぁと思った。ジョークを飛ばしても全く通じそうにないタイプだと自信を持って言える。

まあ、お医者さんとは1日1〜2回しか顔を合わせる事はないだろうし、看護婦さんと接する事がほとんどだから、「まっ イイかぁ」みたいな感じで。


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糖尿病入院日記 第7話

唸る様な声を出して手足をバタバタさせている患者を看護婦さんが3人がかりでやっとベッドに押さえつけ、手足と胴体にベルトを巻き付けてしまった。それでも、まだ暴れようとしているがさすがに動けないので、動物の様な声を出している。

今まで何度も入院はしたけど、こんな患者を見た事もないし、しかも、ベルトで動けなくするという行為ももちろん初めてなので実に驚かされた。確かに、他に方法はないのだから仕方ない。自分で点滴を引き抜いて血まみれになって暴れるのですから。どうも精神的に問題があるらしい。その後、精神安定剤か何かの注射をされて大人しくなったけど、これから毎日、こういう事が続いたらかなわないなぁみたいな感じで。。。

周りの患者を見ると、皆、慣れっこになっている様で平然としている。まあ、私は彼とは一番離れたベッドなので、まあ、考えようによってはラッキーだったかもしれない等と考えを改める事にした。

看護婦さんがやって来て、また採血をされた。しばらくして看護婦さんが戻って来て「少しは血糖値は下がりましたけど、まだ高いですね。これだけ注射しても下がらないのは珍しいですねぇ。気分が悪い時はすぐにナースコールをしてくださいね。」
「はい」

入院初日の夜からいろんな事が起きたけど、とりあえず一夜が過ぎて本当の意味での入院初日がスタートした。点滴スタンドをゴロゴロ押して洗面を済ませベッドに横になり本を読んでいると、他の患者さんはみんな部屋の外に出て行った。

私は、ここに居ていいのだろうか?などと思っていたら看護婦さんがやって来て「他の患者さん達は体重測定や血糖測定をしてますけど、あなたは安静にしてて良いですからね。横になっていてくださいね。」

部屋には私と昨夜暴れていた患者の2人だけになった。外を眺めるとサラリーマンがぽつぽつと出勤して来ている。私の部屋は8階なので結構眺めがいい。

昨夜、眠れなかったせいか、それとも血糖値が高かったせいか、異様に眠くていつの間にか眠りに就いていた。

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